ヨウ素について2

天然資源に乏しい日本だが、じつはヨウ素の生産量では、世界有数の資源大国となっている。特に千葉県の生産量が多く、世界的な供給源として有名なのだ。2016年度のデータでは、世界のヨウ素の生産量は3万2800トン。国別ではチリがトップで、日本の生産量は1万300トンで第2位。そのうち千葉県の生産量が全体の8割を占めており、千葉県単独でも、世界の生産量の4分の1を占める計算になる。

では、なぜ千葉県の生産量が多いのか。それは、水溶性の天然ガスが眠る南関東ガス田が地下にあるから。この地層にはガスとヨードを豊富に含んだ地下水があり、ここからヨードを取り出すのである。

ちなみに、ヨードは海水や土壌にも含まれるが、濃度が低く、生産しても採算に合わない。一方、かん水に含まれるヨードの濃度は海水の2000倍近くとされており、千葉県では1934年に大多喜町でその生産が始まっている。

著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)

世界に誇る天然資源

ヨウ素の世界生産量は年間約34,000t程度(推定)で、そのうち日本が30%を占め、チリに次いで第2位の産出国です。日本国内ではそのほとんどが千葉県で生産されています。日本の生産量の80%以上は輸出され、資源小国の日本にとって世界に誇る大変貴重な天然資源です。
ヨウ素の数少ない生産地である千葉県では、ヨウ素欠乏症に苦しんでいるモンゴル・カンボジア・スリランカ・マダガスカル等への支援を行っており、当社もその一角として支援事業に参加しております。

世界のヨウ素生産国

図:ヨウ素生産国の内訳

※当社調べ(K&Oエナジー株式会社)

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